著名な随筆家で物理学者の寺田寅彦が92年前に書いた随筆に「音の世界」があります。その中に、人間の横顔のひたいからアゴまでの曲線を連ねて音にし、人間の顔を聞き分ける話が書かれています。

そのような音を作りました。音の高さを表す基本周波数の時間変化を使いました。横軸は時間で、縦軸は音の高さです。顔は上を向いています。左から、ひたい、目、鼻、口、アゴ、のどです。

音は図の下に示します。音色は「アー」です。声の高さは、ひたいの位置から始まり、鼻の稜線を徐々によじ登り、鼻の先から急激に落ち、アゴでドスンと落ちます。音楽の音高で言えばミミミファソミミドと言えます。髪と口ひげの部分には雑音を入れました。