(琉球新報2025年12月11日ティータイム)

先日、中学・高校の同期生による最後の親睦会があった。以前コラムに書いた12個の玉の問題を見た友人から、あれは解けない問題だよね、と声をかけられた。一方中学生のとき、複数人で協力して解いたという友人もいた。

12個の玉の問題というのは、次のようなものだ。「見かけ上まったく同じ12個の玉がある。そのうち1個だけ重さが違う。天秤を3回だけ使ってこれを見つけよ。その1個が重いか軽いかは分からない」

同期会から三日後、解けなかったという友人から「がんばって解いた」という解答のFaxが送られてきた。

それには、次のように書き添えられていた。「とても学ぶことの多い問題でした。問題の解があるのかないのか、あるとはっきりしていれば、とことん考え解が見つかります。あるのかないのか不明なら、途中であきらめる人がほとんどでしょう。あきらめずに追及して史上初の発見にたどり着く人が、ノーベル賞になるのでしょうね。科学の真理探究のモデルでした。」

前回のコラムには、生成AI(人工知能)であるチャットGPT には解けなかった、ということも書いた。その直後に甥から、チャットGPTが解いた、という内容の2ページにわたる回答文が送られてきた。

チャットGPTは、間違いだという三回の私の指摘を受けて、その後、学習したようだ。12個の玉の問題の解答は、インターネット上に20年以上前からあるので、学習できて当然だ。彼は、以前、回答の要約に失敗していたのだ。それにしても学習スピードは非常に速い。

(那覇市、音・話ことばの実験室 73歳)


新聞では、三回の私の指摘ー>私の指摘